アイドルネッサンス「梅田で迸るネッサンス!!」

梅田CLUB QUATTROで開催されたアイドルネッサンスのワンマンライブ「梅田で迸るネッサンス!!」に行ってきました。このライブは先月、Zepp DiverCity Tokyoでのバンドセットを大阪でも披露するというもの。

入場するといつもの通りスタッフが選曲した曲が流れていた。

  1. Kids (MGMT)
  2. I Hope, I Think, I Know (Oasis)
  3. Human (The Killers)
  4. Here To Say (New Order)
  5. We Are Golden (MIKA)

暗転すると同時に出囃子であるThe Chemical Brothers「Star Guitar」が流れる。曲の終わりと同時にアイドルネッサンスが登場。1曲目は岡村靖幸 w 小出祐介の「愛はおしゃれじゃない」。この曲はチャオ ベッラ チンクエッティとの対バンイベントでコラボ曲として披露されていたが、アイドルネッサンス8人では初披露だ。

続いて自己紹介。

新井:アイドルネッサンスにとって年内最後のワンマンライブをここ大阪でできるということでただただただただただ楽しみたいと思います。

野本:皆さん、ゆめゆめいっぱいか?元気いっぱいか?ゆめかもゆめゆめいっぱいで元気いっぱいです。

比嘉:大阪でOh サッカー(隣で南端がシュートのポーズ)。梅田クラブクアトロでくー、ラブ!(ハートのポーズ)

南端:盛り上がれますか?楽しめますか?猫になれますか?

石野:私は本当に大阪が大好きで2016年大阪でのライブは今日が最後だと思うので2016年の一番の思い出をつくりたいと思います。大阪の皆さんに「もうなんなんアイドルネッサンス好きやねーん」って言ってもらうように頑張ります。

百岡:みなさん盛り上がる準備はできてますか?声出す準備はできてますか?迸れますか?

原田:みなさん迸れますか?(少し間があって)よろしくお願いします。

宮本:ライブをしているときは私たちは生きているという感覚をこうビシビシと感じるわけなので、みなさんにも「あー、生きてるな」と思ってほしい。私たちアイドルネッサンスもいい意味で狂っていきたいと思うのでおおさかのみんなも狂えー!

 

今日はお祭り気分で盛り上がりましょうという新井のMCから「お祭りマンボ」。夏のアイドルフェスで何回か聞いたけどライブハウスで聞くそれも一味違って良い。

ダンスロックな「BANZAI」、宮本茉凜のロック歌唱が冴えわたる「ドカン行進曲(己編)」、メンバーが髪を振り乱して踊る「ガリレオのショーケース」と東京公演と違う盛り上げ方を見せてくれる。

「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだ」の間奏では原田珠々華がトランペットを、野本ゆめかがピアニカを演奏。

間奏を聞かれて「ピアニカ大好きやで!」と答えるゆめかちゃんかわいい。

 

続いてキーボードに炭竃智弘、アコースティックギターに園木理人を招いてアコースティックライブ。1曲目は大江千里の「RAIN」。この曲は今年の5月に行われた「シブヤで2周年を感謝するネッサンス!!」でのアコースティックパートで披露されたもの。それ以来の歌唱なので8人では初披露だ。「しわよせで こんなふうに雑に 雨の夜に君を抱きしめてた」というパートを歌う原田珠々華の歌声が余りにも感傷的すぎて圧倒されてしまった。

真心ブラザーズの「空にまいあがれ」。まりんちゃんの苦しそうな歌い方がYO-KINGぽくって良いよね。

クリスマスが近いということで気志團の「SECRET LOVE STORY」。アカペラのハモリから曲が始まったときは衣装も相まって聖歌隊が現れたのかと思った。石野と原田が鈴を野本がシェイカーを鳴らして演奏を盛り上げる。鈴をシャンシャン鳴らす石野理子ちゃんかわいすぎるでしょ。

そしていよいよバンドセット。

1曲目はなんと「トラベラーズ・ハイ」。東京公演ではセットリストに入ってなかった曲だ。原曲よりもテンポが速く疾走感があり、後半になるにつれてぐんぐん体温が上がってくる感じが素晴らしかった。

続いてバンド演奏を行うオワリカラの「踊るロールシャッハ」。一番は本家のボーカルのタカハシヒョウリが歌い、原田がコーラスを歌う。

「Music Lovers」での圧倒的なグルーヴに完全にやられてしまった。この曲で石野理子が初めてフェイクを入れて客をどよめかせたのが1月3日。そこから約1年。見るたびに思いのままに歌いまくる姿を見せてくれる。

2人のキーボードによって煌びやかさが増した「二人のアカボシ」。「6AM」では「会いたいだけ」の大合唱。

「恋する感覚」は東京公演の時はテンポが原曲より遅くていまいちだったけ今回は原曲の疾走感が再現されていた。

百岡の「まだまだ盛り上がれますか?」という煽りから「ミラクルをキミとおこしたいんです」。後半でバンドメンバー紹介。ベースのツダフミヒコが3点倒立をするのを真似しようとする石野理子ちゃんありえんかわいい。タカハシヒョウリがギターをまいなちゃんに弾かせてるところがなんかエロかった。

「どうして大阪のみんなはこんなに暑いんだい?予想以上にみんなが迸りすぎてあらちゃんまいっちゃたぜー!」という語りから「それが答えだ!」。最高のファンクだった。この曲のまりんちゃんの歌いっぷりが好きなんだよね。ゆめかちゃんの「ガハハと笑い飛ばせ」がいつもより演技がかっていて良かった。

「夜明けのBEAT」、「シルエット」というロックナンバーはバンドセットに映えるし、なにより前回より熱さが増していた。

アンコール後に再び登場し、11月6日に開催された「お台場で迸るネッサンス!!」の公演の模様がBru-rayで発売されることが発表された。

東京公演ではオケで披露された「Funny Bunny」が今回はバンドで。バンドの音圧に負けない確かな歌唱にグッと来てしまった。

 

アイドルネッサンスの音楽が充分に堪能できる2時間だった。まず、なによりバンド演奏が良かった。オワリカラに加わった2人の演奏が有機的に絡み合い、梅田クラブクアトロの音の良さも相まって最高のグルーヴが生み出されていた。東京と同じことを大阪でやるのではなくプラスアルファを見せてくれるアイドルネッサンス運営の姿勢にやられてしまった。

 

こうなってくると次回のワンマンライブに対する期待も天井知らずになってくる。希望を言うとホーンセクションが加わったら最高なんじゃないかなと。